と先生の猫


猫は寒がりだと思っていたが、野良で生きていると寒さにも順応するのだろうか。
大阪では、真冬でも氷点下に下がることは滅多にない。だから彼らは生き延びておれるのだろう。
どの猫も丸々とふとって、それなりに厚着もしているようだ。カシミヤのセーターを3枚ほども重ね着しているようなものだろうか。
夏に生まれた猫たちが、夏のままの格好で冬を過ごせるわけはないから、それが自然の摂理というものなのかもしれない。まさか猫の知恵ではあるまい探索四十

暑い夏でも毛衣を着て通せるだけの修行をしろ、と先生の猫はいう。
その毛衣1枚で冬も過ごせるのは、彼らの修行の成果だとでも思っているのだろうか。
4本ある足を2本しか使わないなどと言われたので、ついうっかり猫学に付き合ってしまった。やはり猫は人間を騙すのかもしれない。
わが家には、暖房器具はちゃちな電気ストーブしかない。
戸外と室内の温度差はほとんどないので、冬は寒さに耐える修行だけはしているつもりだ。いや、せざるをえないのでしているともいえる抗衰老
その点に関しては、ぼくも猫である。ただし、4本の足では歩けない。
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